ご挨拶

2022年12月の記事一覧

令和4年度2学期終業式 校長講話

○ この2学期も本日で終了し、令和4年も残すところおよそ1週間になりました。年末に向けて、世の中がせわしなく感じる日々ですが、みなさんの調子はどうでしょうか?

 ○ 私からは大きく2つ、お話させていただきます。1つ目は、2学期終業式ということで、今学期を振り返りながらの話、2つ目は、その振り返りの中でみなさんに伝えたいと思ったので、北海道のある町工場の植松努さんという人のYouTubeや書物の中の言葉について、紹介させていただきます。

○ まず、1つ目、今学期を振り返ると、9月30日に天気の良い中、3年ぶりに本校グラウンドにて、保護者も迎えての体育祭を開催することができました。生徒のみなさんの「空を翔ける」ように躍動する姿を見ることができました。また、「あつまれ! 翔陽の森」のテーマのもと、10月28日、29日には、これまた3年ぶりに一般公開した文化祭を開催することができました。生徒会主催ののど自慢大会や翔陽オブザイヤー受賞の「ジェットコースター」など皆さんの記憶に残っていることと思います。2年次生は、12月7日から9日の期間で長崎方面に修学旅行に行きました。期間中は天候にも恵まれ、平和学習や長崎近辺の文化に触れ、友人とも親睦を深められて、良い思い出となったことと思います。さらに、つい先日の「アフリカンミュージックJOYコンサート」の芸術鑑賞会、音楽を通してアフリカの文化にも触れられました。そのほか、各部活動の活躍、各年次においての行事やみなさん各自でいろいろ取り組んだ事があったと思います。これらの活動や行事の企画・運営にあたった担当生徒諸君や生徒会生徒、また、指導にあたられた先生方にはあらためて、感謝の気持ちを表します。ありがとうございました。

○ 今学期の皆さんの様子をみると、日々の生活の中で、皆さん一人ひとりが0.01、百分の一というようなわずかなことでも少しずつ「今日の自分に付け加えたり、変化させたりして」、一日一日「今日の自分を超えて」成長し、さらにはその力を結集させて充実した2学期を作ってもらえたように思います。「和して同ぜず」、みんなと協調しながらも自分らしく、たとえピンチのようなときでも「マイナスのことでもプラスしようとする」意志を持って、「だったら、こうしてみようか」、と知恵をしぼって乗り切ろうとする。そんなことができた場面があったのではないかと思っています。部活動や学習においてでも、それ以外の学校外の世界においてでも、自分の力を発揮し大きな表彰を受けたり、また、進路選択において進路実現をかなえたりした生徒諸君の姿は、きっとそんな取り組み方、生き方ができた生徒なのかと思います。すばらしく、うれしく思います。先日は、新しい生徒会役員の選挙もありました。電子投票という画期的な投票をみなさんはそつなくされたようですが、選ばれた新生徒会役員の皆さんは先輩たちを引継ぎ、来年もよろしくお願いいたします。

○ 2つ目の話に入ります。最初に話したように、植松努さんという北海道のある町工場の社長さんについての話です。もしかしたら、聞いたことがある人がいるかもしれませんが、ご容赦ください。

○ 植松さんは、小学生の頃、担任の先生に「お前の夢なんか、できるわけがない。どうせ無理でしょ。」って、散々言われたそうです。では夢って何? 今できないことを追いかけるのが夢ではないのでしょうか。植松さんは「どうせ無理」という言葉は、人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉だ、と言っています。それは、人間が生きていくためには、どうしても自信が必要だからです。「どうせ無理」という言葉で、未来を諦めさせられてしまった人たちは、自信を失ってしまい、物事に挑戦しなくなる、と忠告しています。

○ 「人生はぶっつけ本番だから失敗して当たり前。失敗した自分を、逃げた自分を、諦めた自分を責めないでください。へこまないでください。そんなこと必要ないのです。『ただいま成長中』という素敵な言葉を言えばいいのです。自分たちの自信を取り戻すためには、やったことがないことに挑戦し、やってみること。そして『どうせ無理』じゃなく、『だったらこうしてみたら?』と考えることで夢は叶うものだ。」と植松さんは述べています。「お互いに夢を話して、お互いに『だったらこうしてみたら』と聴き合い、対話し、学び合うことで、もしかすると全員の夢が叶うかもしれません。人の出会いには意味があり、一人では叶わずとも、互いに補うことで叶うこともあります。人は足りないから助け合え、だからこそ、足りないことを素直に自覚し、互いに補い合う。恥ずかしいって思う必要もないのです。成功する秘訣は、成功するまでやり続けるということです。」という内容のことを表現しています。

○ 皆さんにおいても、「夢・挑戦・自立」、目標や夢をもって、その実現に向けて挑戦し、日々コツコツと努力することを大切にしていってほしいと思い、紹介しました。この冬休み中に時間を見つけて、この植松努さんのYouTubeを視聴したり、書物を読んでみてはどうかと思います。トライしてください。

 ○ 今学期、そして2022年がもうじき終わります。1年次生は本校での生活に慣れてきたところかもしれませんが、気を抜かずに3学期を迎えてください。2年次生は次の年次の3年次に向けて、しっかり準備してください。3・4年次生の多くの生徒の皆さんは、各自の新しい世界に向けて準備してください。中には目下、単位取得、資格取得のため、まだまだ努力の必要な生徒もいるかもしれません。また、受験を控えて希望の進路に向けて、準備最中のものもいるかもしれません。そういう人は粘り強く自分のために取り組み、希望の実現、進路実現に向けて努力して下さい。

 ○ お正月も近いですが、年明けの1月10日からまた、学校が始まります。良い新年を迎えて元気に、登校できるように日々を過ごしてほしいと思います。2023年においては、何を今の自分に付け加えていくか、何かプラスαを見つけて、少しでもよいので挑戦し、失敗し、その繰り返しの中で成長することを期待します。

 良い新年が迎えられることを願って、話を終わりにします。   令和4年12月23日 

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