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5/13 戸田と言ったら~プチ史跡2(3)

 ほぼ半月ぶりの更新です。

 プチ史跡2は3回目にして、早くも戸田最大の史跡「戸田ボートコース」を紹介してしまいます。

 

 戸田ボートコースは、戸田公園駅から徒歩5分の所にある戸田公園の中核で、全長約2500m、幅約100mの巨大な池です。下の地図で見るとわかるように、細長いきれいな長方形になっています。

 このボートコースは1940年に予定されていた東京オリンピックのために作られたものです。1940年のオリンピックは第二次世界大戦のため中止になりましたが、1964年の前回の東京オリンピックの時には再整備され、競技が行われました。

 

 上の写真は、ボートコースの観覧席の奥にある1964年東京オリンピックの聖火台です。メイン会場の国立競技場にあったものと比べると2/3の大きさだそうですが、川口の鋳物職人さんたちが精魂込めて鋳造した見事な一品です。

 2020年(実際には2021年でしたが)の2回目の東京オリンピックの時には、戸田ボートコースは現代の規格に合わなくなっていたため使われませんでした。

 2020東京オリンピックでは東京湾に作ったコースで競技が行われましたが、海では波の影響が大きく艇体の小さいシングルスカルなどは漕ぎにくそうでした。準備段階では埼玉の彩湖を一部拡張してボートコースを作る案と東北復興支援を兼ねて宮城の長沼で実施する案もありました。どちらをとっても東京湾で強行するよりはましだったと思います。

 しかし、一番根本的な問題は、日本に国際大会ができるようなボートコースがろくにない、ということです。戸田ボートコースは作られた当時、日本で唯一の人工ボートコースでしたが、80年以上たった今でも唯一の人工ボートコースです。ボートはタイム競技ではなく、その場で艇を並べて一番速かったものが優勝というシンプルで美しいスポーツですが、淡水・静水でしっかり競技のできる環境があるに越したことはありません。

 ボートコースに限らず日本のスポーツ施設や公共建築は貧弱です。日本が自国を先進国や文化国家だと主張するのなら、人工ボートコースを各都道府県に1本ずつくらい掘るような豪儀さが欲しいものです。