校長室ブログ

12/16 プチ史跡(遺物)巡り2 & こんなものを読んできた35

 年も押し詰まり寒い日が続きますが、お元気でしょうか。12月は酉の市の季節です。県内だと熊谷から大宮や浦和、川口と北から南に祭の日程が並びます。屋台を出す香具師の皆さんも祭の日程を追うように旅をしているのでしょうか。

 さて、今回の「プチ史跡」は史跡というより遺物です。

 

 先日、事務室のリサイクル封筒の引き出しの中から、昔の給料袋を見つけました。旧戸田高校の時代ですから最低でも22年前ですが、戸田高校から戸田翔陽高校に変わるころには、現金支給を受けている人などほとんどいなかったので、もっと古いものかもしれません。

 教員の給与は昔は毎月現金で手渡されていました(今も要求すれば現金支給は受けられると思いますが)。これは労働基準法で給与は通貨で直接、労働者に支払うことと決められており、公務員にもそれが準用されるためです。

 しかし給料が20万円で50人分としても1000万円です。年齢が高い人の給料はもっと高かったでしょうし、当時はクラス数が多く、1校当たりの教員の数も今以上でした。何千万円もの現金を毎月、安全に運搬し間違いなく袋に詰めるのは事務室の人にとって大変なストレスだったと思います。

 私が教員になったころには、労基法施行規則が改正されて、銀行振り込みが認められるようになっていましたが、何かの信念なのでしょうか、頑として現金で支給を受けている人たちがいました。こういう人たちの目には、事務室の人たちも自分たちと同じ、苦労や痛みを感じる人間なのだということが見えていなかったのだろうと思います。

 もし今も給料の現金支給が行われていたらどうでしょうか。何しろネットで押し込み強盗の仲間を集められる時代です。毎月、決まった日にたくさんの現金輸送が行われることがわかっていたら、町中に強盗志願者があふれて大変なことになるかもしれません。

 「こんなものを読んできた」第35回配信は、前回に引き続き蓑輪諒の歴史小説で「殿さま狸」を紹介しました。最近の歴史小説も、よく史料を読み込んで、今まであまり取り上げられなかったような人物を取り上げたり、新しい観点から事件を見直すようなものが多くて面白いですね。こんなものを読んできた35(殿様狸)web.pdf