校長室ブログ

7/13 プチ史跡巡り2&「こんなものを読んできた45」

 この土・日は雨の多さはそのままに気温が30度を超えて来て、じっと座っているだけなのに汗が止まらない感じでした。学校の方はいよいよ学期末モードです。

 久しぶりにプチ史跡巡り2をお送りします。このブログは最近どうもインドアな話題が多い気がします。前任校のブログなどを見返すとすごくアクティブに外に出ているし、本校に来てからも一昨年当たりの記事もかなりアウトドアな話題があるのに。この1年くらいはめっきり室内にこもりがちです。仕事の都合もあるのですが、やはり気力・体力の衰えが大きいのかもしれません…。

 今日は先週、久しぶりに歩いてきた羽生の周辺をご紹介します。以前もこのブログでは、羽生の毘沙門堂古墳などを紹介しているので、羽生編はこれが3回目でしょうか。

 羽生は江戸時代から藍染の布の産地として有名で、明治以降も繊維・衣料産業が盛んだったところです。日光街道の宿場ではないはずですが、「プラザ通り」と呼ばれている通りなどには、宿場町のような面影があります。近隣の藍や木綿の集散地として栄えていたのでしょう。この街を舞台とした田山花袋の「田舎教師」にも、上京して文名を上げてやろうという野心に燃えた若者たちがいた様子が描かれています。

 そんな歴史のある街ですから、駅の周辺の住宅地にもちょっと歩いただけで、地蔵様、布袋様、宝登山神社の分社(写真上から)などのお堂や祠があります。こういうものが大事にされているのを見ると嬉しくなりますね。

  またこの近辺には木造の工場の建屋が建っているところがあります。おそらく昭和の戦前か戦後まもなくに建てられたと思われる体育館のように大きくて、採光を重視した大きな縦長のガラス窓がたくさん付いているすごいカッコいい建物です。どう見ても個人住宅の敷地内なので、踏み込んでいくわけにもいかず、写真を撮るのもはばかられますが、何とかしてそのうち見学させてもらえないでしょうか。

 市街中心部、プラザ通りの和田百貨店さんと羽生市民プラザの間には、こんな銅像が立っています。

 これはだれかというと清水卯三郎(1829-1910)と言う人です。この人は今放送中のNHKの朝の連続ドラマ「風、薫る」にも登場しています。日本橋で海外から輸入した商品を手広く扱う『瑞穂屋』の主人で、主人公の女性二人にチャンスを与えるナイスな紳士という役どころです。

 実際の清水卯三郎も、幕末には薩摩藩とイギリスが戦争になった時に和平交渉の通訳として活躍したり、パリの万国博覧会では日本風の茶店を開店して人気を集めるなど活躍しました。明治になってからも上記の輸入雑貨店を経営したり、勧業博覧会を開いて海外の文物や技術の導入に努めるなど、日本の産業近代化に貢献しました。

 今回のドラマにあたっては、卯三郎を演じる坂東彌十郎さんが羽生市を訪問するなどのイベントはあったようですが、今一つ盛り上がりに欠ける感じです。渋沢栄一に比べると大物感がないかもしれませんが、こういった人の働きがあって日本の近代化が成功したのですから、もうちょっとこの機会に有名になってもいい人物だと思います。

 「こんなものを読んできた」再開後の2回目は、ニーブン&パーネル「神の目の小さな塵」です。こんなものを読んできた45web.pdf

 最近は高校生でSFが好き、という人はあまり見かけませんが、私が高校生の頃は部活で「SF研究会」が珍しくないほど、SFと言うのは任期のジャンルでした。ニーブンとパーネルのコンビも当時は、ハードSFの代表作家として有名でした。今読んでも十分に面白い作品です。