校長室ブログ

6/26 「台風は早くなったか?」(続)

 台風の影響か今日もどんより湿っぽいですね。今回の台風は、学校が休みの土日の内に去ってしまいそうで、何よりです。

 さて、前回、「台風の来る時期は早くなったと言えるだろうか?」と言うことについて、私なりの見解を述べました。しかし家に帰ってからつらつらと考えたところ、「上陸日の平均日で見た結果では、納得しない人もいるかも」と思い当たりました。

 なぜなら、15歳と65歳の平均年齢は40歳、39歳と41歳の平均年齢も40歳です。「平均なんてインチキだろ」と言い出す人がいるかもしれません。データを見るときは平均だけでなくデータのバラツキ(分散)も見なくてはならないというのは基本です。

 前回の回帰分析や多重比較にも分散の要素はちゃんと入っているのですが、よりわかりやすくするために、台風の「もっとも早い上陸日」とか、「台風シーズンの長さ」を使った分析もしてみました。「シーズンの長さ」を問題にするのは、台風が来る時期が早くなる方だけでなく遅くなる方にも伸びているかもしれないからです。

 これを次のような方法で調べてみました。使っているのは今回もHADです。

① 1877年から2025年までのデータを3年や5年など一定の期間で区切り、その間の台風の一番早い上陸日、一番遅い上陸日、その差(台風シーズンの長さ)を求める。

※ここで3年とか5年の期間とするのは、台風が全く来ない年とか、1個しか上陸しない年もあるからです。

② ①で求めた日にちについて、回帰分析を行い、「台風の来る時期が早くなっていないか」や「台風シーズンが長くなっていないか」を検証する。

 結論として「台風が早く来るようになったとは言えない」という前回の結果は、今回も変わりませんでした。また、台風シーズンも長くなったとは言えませんでした。

 検証は、3年区切り、5年区切り、15年区切りで行い、いずれも同じような感じでしたが、以下に5年区切りの結果を上げておきます。

 

【台風の来る時期が早くなっていないか 5年区切り】

 上のグラフで見ると、各年の最初の台風の上陸の平均はおおよそ、4月1日から数えて80~90日目(7月末~8月初め)くらいです。しかし、年によるバラツキが大きいことが分かります。次にこれが「早くなってきているか」という点です。回帰直線(青い直線)はわずかに右下がりで係数は-0.137(毎年3時間くらい早くなる)となっていますが、p値は0.785です。この係数はほとんど信頼に値しないので、「早くなっているとは言えない」ことが分かります。

 

【台風シーズンが長くなっていないか 5年区切り】

  上のグラフで見ると、台風のやってくる季節の長さの平均は110~120日くらいです。しかし、こちらも年によるバラツキが大きいことが分かります。次にこれが「長くなってきているか」という点です。長くなっているのであれば、回帰直線(青い直線)は右上がりになるはずですが、係数は-0.104と逆にわずかに右下がりになっています。p値も0.853とほとんど信頼に値せず、「台風シーズンが長くなっているとは言えない」ということになります。

 

 

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