校長室ブログ

忙中閑あり~校長室より

9/24 ようやく秋? & 可愛い花には…

 先週末から急に涼しくなりやっと秋が来たようでホッとしました。本当はいろいろとやるべきことがあるのですが、ちょっと一息、ブログを更新させていただきます。

 この3連休は関東では最低気温が久しぶりに20度を下回り、過ごしやすい天気でしたが、能登の方では大雨による水害で大変な被害が出ているようです。被災した方々に心からお見舞いを申し上げます。それにしても能登の方の皆さんは我慢強いのか、マスコミの関心が低いのか、半年前の大地震も今回の水害も被害の大きさの割に報道が少ないような気がします。これがもし関西などだったら、もっと大きな扱いになっていたのではないでしょうか。なにか少しでも能登の皆さんのお役に立てることをしたいと思います。

 さて最近我が家の近所ではこの野草をよく見かけます。たくさん集まった小さな花の中央の方が黄色、周辺部がピンクでとても可愛らしい花です。

 

 葉っぱの形、花の付き方などからてっきりアジサイの仲間か?と思いましたが、頼りになるCopilot君によれば「クマツヅラ科のランタナ」という中南米原産の花でした。さらになんでも知っているWikipedia君によると、アジサイとはよく似ているが全くの別種で、強い繁殖力から「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されているとのことです。しかも実にランタニンという強い毒があり、うっかり食べると最悪死ぬこともあるそうです。

 日本ではこれまでは沖縄や小笠原などの他は野外で冬を越えられないので、あまり警戒されず庭などに植えられることも多かったそうですが、我が家の近所のこのランタナは、どう見ても人が植えたというより勝手に生えてきたような感じです。最近の温暖化で、埼玉近辺でも冬を越えて繁殖できるようになったのかもしれません。

 だとすると、のんびり眺めていないで駆除しなければいけないはずなのですが、これだけきれいな花が咲いていると、ちょっと引っこ抜きにくいですね。バリバリ引っこ抜いていたら、せっかく花が咲いているのを荒らす悪人、みたいに見られてしまいそうです。この花はそうやって分布を広げてきたのかもしれませんね。「可愛い花には毒がある」というところでしょうか、まさに恐るべしです。

9/13 プチ史跡2(11) 秋葉原駅のミルクスタンド

 残暑が厳しいですね。

 今日は久しぶりに都内に出張だったので、秋葉原駅のミルクスタンドに寄ってきました。

 京浜東北線のホームから総武線のホームに上がったところにあるパンや牛乳を売っている売店です。千葉方面行のホームの側は「ミルクスタンド『酪』」という店名ですが、新宿方面はストレートに「ミルクスタンド」です。

 

なぜ、ここに寄ったのかというと、この店は昔懐かしい菓子パンの品ぞろえが素晴らしいからです。

 

 このスタンドには普通のあんパンや小倉あんパンだけでなく、白あんパン、うぐいすパン、ジャムパン、クリームパンなどが勢ぞろいしています。最近のコンビニでは、「〇〇香る××パン」のような自社ブランドのパンばかり売っていて、上の写真のようなシンプルな菓子パンはほとんど売っていません。私は妙にひねったパンではなく、上のようなシンプルなパンが食べたいので、秋葉原駅に行った際は、必ずここに寄るようにしています。

 また「ミルクスタンド」の名にふさわしく、ここではミルク系飲料も何十種類も売っています。しかもそのほとんどがビン入りです。たとえば「コーヒー牛乳」と注文すると、店員さんが手早く牛乳ビンのふた(厚紙製)を開けて渡してくれます。このレトロ感がたまらない、ということで、ネット上にもこのミルクスタンドの愛好家の方はたくさんいるようです。

 このミルクスタンドはネット上の記事によれば昭和25年(1950年)の開業で70年以上の歴史を誇ります。戦後の復興期から高度経済成長期を支えたサラリーマンたちも、ここで慌ただしく栄養補給をしていたわけで、もはや史跡、産業遺産と言って過言ではないと思います。

 

 秋葉原もこの20年くらいでつくばエクスプレスの開通や駅周辺の再開発などがあり、ずいぶん様変わりしましたが、駅内の京浜東北線から総武線の高架に上る部分などは、おそらく昭和初期に作られたままでしょう。無骨なリベットと優雅な曲線が同居した鉄骨がいい感じです。戦前の秋葉原駅には、当時珍しかったエスカレーターや50人も乗れるエレベーターがあったそうです。私は鉄道そのものにそんなに趣味はないですが、東京都内のJRや地下鉄の駅舎にはところどころ戦前の名残を感じさせる部分があって、好きですね。

 

 

9/7  土曜日ですが… & AIってすごい!

 今日は土曜日ですが、学校説明会のため学校に来ています。

 本校は三部制の定時制、単位制総合学科と属性を盛りすぎているので、本校に興味関心のある方は、ぜひ一回本校に足を運んでいただくとよいと思います。

 今年度はあと2回の説明会(12月14日、1月18日)、体験入学会(10月19日)、学校公開(11月12・13・15)を予定しています。申し込みの告知はこのWEBサイトで行いますので、チェックをお願いします。

 さて、今日も通勤途中に見かけた花シリーズ(いつの間にシリーズになったのでしょう?)です。

 

 細かいところまでよく見ていただきたいので、写真をいつもより大きめにしています。細かい雄蕊、雌蕊までくっきりです。前回も書いたのですが、ちゃちなスマホのレンズでよくここまで撮れるものです。少し青っぽい感じですが、私はこういう寒色系の色合いが好きなので良しとします。

 さて、この花ですが、「ハナトラノオ」という北米原産の植物です。シソ科ということですが、確かに花の形も付き方もシソによく似ていて、シソの花を巨大化したようです。

 私は花や植物にはそんなに詳しくないので、この花の名前も知らなかったのですが、ふと思いついて、最近、Windowsの標準ブラウザーEdgeに搭載されたCopilot(この辺りの名称はすべてマイクロソフトの商標)というAIで調べてみることにしました。Copilotの質問欄に花の写真をペーストして、「この花の名前は何ですか」という質問を打ち込み、待つこと数秒、見事に手短なレポートにまとめられた答えが返ってきました。

 学校現場でAIをどのように取り扱うかという議論も行われていますが、これだけ便利なものの使用を禁じて、調べ物は図書館でやれ、というのは無理でしょう。それはさながら、マッチやライターがあるのに、「木の棒とわらで火を起こせ」と言っているようなものです。

 AIの力をうまく借りて、人の力を拡大していくような方策を考えなければと思います。

 

8/29 もうすぐ新学期 & 初秋の草花

 早いものでもうすぐ2学期です。

 私が中・高生だったころは課題や宿題をため込んでしまうタイプだったので、8月30日前後はそれらを片付けるのに追われ「火祭り」状態だったのを思い出します。また、現在と違いインターネットやSNSのない時代だったので、夏休み中だとほぼ1か月も会っていない友達などもいて、夏休みの終わりころは「休みが終わるのが残念」という気持ちと「早く学校が始まらないかな」という気持ちが入り混じって、なかなか微妙な気分でした。

 生徒の皆さんの中には、なんとなく憂鬱とか、学校へ行くのが億劫だとかの人もいると思います。しかし友達と実際(リアル)で顔を合わせることには、ネットにはない良さがあります。微妙な表情や体温、呼吸など伝わってくる情報量が桁違いで、仲良くするにしろケンカするにしろ、分かり合える深さが違います。

 ちょっと週末から週明けにかけて台風の様子が心配ですが、みんなが元気に登校してきてくれるといいなと思います。

 さて、もうすぐ2学期というところで季節は晩夏から初秋へ移り変わろうとしています。草花も夏のものと秋のものが入り混じった状態です。

 上の写真4枚は、通勤途中に見かける野草の写真ですが、左上のムラサキツユクサと右下のオシロイバナはいかにも夏の花という感じですね。右上のキバナコスモスは晩夏~初秋の花という感じです。昔はあまり見なかった花ですが最近は白やピンクのコスモスよりも多く見かけるようになりました。左下の花はなんという花かよく知らない(マツヨイグサの仲間?)のですが、最近よく見かけます。鮮やかな黄色でいい感じです。

 上の4枚はすべて私の安物スマホで撮った写真です。ピントが後ろに抜けてしまう(上の写真で言えば地面や背後の葉っぱにピントがずれる)ことが多いのが欠点ですが、けっこうすっきりした写真がとれます。これではカメラ専用機が売れないのも道理です。最近のスマホ技術恐るべしです。

8/14 プチ史跡2(10) よくある二宮尊徳像

 お盆真っ最中です。バスはお盆ダイヤだし「サマーリフレッシュウィーク」とやらで校内も人の気配がほとんどありません。というわけ学校の話題もないので、今回はタイトル通りのプチ史跡でいきます。

 前回に引き続き、お題は「二宮尊徳」です。

 

 写真は、深谷の藤澤小学校の校庭で見かけた二宮尊徳(金次郎)像です。歴史の古い小学校などではよく見かけるもので、特に変哲はありませんが、これはなかなか年季が入っています。像本体はコンクリート製なのか、御影石の台座より風化が進んでいます。前回紹介した報徳二宮神社の像とは、本の持ち方や踏み出している足などが異なるので、別の原型によるものと思われます。

 台座の裏側に「寄贈昭和〇〇」のように年紀が刻んであるのですが、ちょっとよく読めません。ただ台座正面に「二宮尊徳先生八十年祭記念」と書いてあるので、おそらく没後80年を記念して各地で式典が行われた昭和10(1935年)年のものでしょう。

 写真では下が切れてしまっていますが、台座の下部に二宮尊徳の教えをまとめた「報徳訓」のプレートも残っています。ちょっと長くなりますが、以下に全文掲載してみます。

父母の根源は天地の令命にあり
身体の根源は父母の生育にあり
子孫の相続は夫婦の丹精にあり

父母の富貴は祖先の勤功にあり
我身の富貴は父母の積善にあり
子孫の富貴は自己の勤労にあり

身命の長養は衣食住の三にあり
衣食住の三は田畑山林にあり
田畑山林は人民の勤耕にあり

今年の衣食は昨年の産業にあり
来年の衣食は今年の艱難にあり
年々歳々報徳を忘するべからず

 ざっくりまとめると「先祖や先人の努力のおかげで、今日の我々の生活がある。我々はそれを感謝し、さらに次世代につなげていかなくてはならない」ということです。今でいうSDGSみたいなものですね。

 二宮尊徳は個人としての生き方は自己実現の見本のようですし、思想もすごく合理的で現代的です。ところが、今から数十年前には全国で金次郎像の撤去が相次ぎました。その理由は「戦前の道徳教育の象徴だから怪しからん」とか「立身出世を目指す生き方が受験競争をあおり、子供たちの人間性を損なう」とかだったようですが、実に物事の本質を見ない愚論だったと思います。ちょっと受験勉強をしたくらいで損なわれてしまうようなら、元々たいした人間性ではないですし、自分がなりたいものになるため努力することのどこがいけないのでしょうか。

 しかし、現代においても、以前の「金次郎像批判」のように、本質を見ず、論理的な思考を伴わず、どこかからの受け売りの紋切型(ステロタイプ)な言説を臆面もなく語る人を、少なからず見かけます。明治の思想家中江兆民は、日本人のことを「哲学のない国民」であると嘆きましたが、その通りだと思います。