校長室ブログ

忙中閑あり~校長室より

9/27 突然、料理教室!?

 今月中にやらなければならないことがたくさんあるのですが、そういうときほどブログの更新とかをしたくなります。思えば、昔も試験前とかになると机や本棚の片づけを始めたりしてました…。

 まずはご近所でよく見る野草シリーズです。

 

 アベリアというスイカズラ科のつる状の植物で、生垣のツツジにからまり覆い隠すようにはびこっています。引っこ抜かないと下のツツジが枯れてしまいそうなのですが、蜜の香りでたくさんの虫を引き寄せているので、うっかり手を出すとハチに刺されそうです。これもこの植物の防衛手段のひとつなのでしょうか?

 さて、いよいよ今日の本題です。秋は果物のおいしい季節ですが、果物の良しあしはなかなか見分けにくいですよね。私も先日、洋ナシを食べようとしたら、まだ身が固くて味も薄く青臭いものに当たってしまいました。そのまま食べる気はしませんが、捨てるのももったいないので、何とかならないかと考えました。

(1)電子レンジ用の皿に、切った洋ナシを入れる。

(2)上からちょっと多めにはちみつをかける。

(3)ラップをして電子レンジ(500W)で1分半から2分程度加熱する。

(4)冷めるまで待って、冷蔵庫に入れしばらく冷やす。

 じゃん! 洋ナシのコンポート風です。

 フォークで切れるほど柔らかくなって、ハチミツの甘味がしみていい感じです。まだちょっと青臭い感じが残っているので、ハチミツと一緒にレモン汁をかけるとか、仕上げにシナモンを振りかけるとかすると良かったかもしれません。もしかするとこの作り方はありふれたものなのかも知れませんが、手軽な割に意外なくらいうまくできたので、紹介してしまいます。洋ナシ以外にも応用できそうです。

 料理教室と言えば、今度10月12日(土)にPTAの研修会で、給食メニューを作る教室があります。いまから楽しみです。

9/24 ようやく秋? & 可愛い花には…

 先週末から急に涼しくなりやっと秋が来たようでホッとしました。本当はいろいろとやるべきことがあるのですが、ちょっと一息、ブログを更新させていただきます。

 この3連休は関東では最低気温が久しぶりに20度を下回り、過ごしやすい天気でしたが、能登の方では大雨による水害で大変な被害が出ているようです。被災した方々に心からお見舞いを申し上げます。それにしても能登の方の皆さんは我慢強いのか、マスコミの関心が低いのか、半年前の大地震も今回の水害も被害の大きさの割に報道が少ないような気がします。これがもし関西などだったら、もっと大きな扱いになっていたのではないでしょうか。なにか少しでも能登の皆さんのお役に立てることをしたいと思います。

 さて最近我が家の近所ではこの野草をよく見かけます。たくさん集まった小さな花の中央の方が黄色、周辺部がピンクでとても可愛らしい花です。

 

 葉っぱの形、花の付き方などからてっきりアジサイの仲間か?と思いましたが、頼りになるCopilot君によれば「クマツヅラ科のランタナ」という中南米原産の花でした。さらになんでも知っているWikipedia君によると、アジサイとはよく似ているが全くの別種で、強い繁殖力から「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されているとのことです。しかも実にランタニンという強い毒があり、うっかり食べると最悪死ぬこともあるそうです。

 日本ではこれまでは沖縄や小笠原などの他は野外で冬を越えられないので、あまり警戒されず庭などに植えられることも多かったそうですが、我が家の近所のこのランタナは、どう見ても人が植えたというより勝手に生えてきたような感じです。最近の温暖化で、埼玉近辺でも冬を越えて繁殖できるようになったのかもしれません。

 だとすると、のんびり眺めていないで駆除しなければいけないはずなのですが、これだけきれいな花が咲いていると、ちょっと引っこ抜きにくいですね。バリバリ引っこ抜いていたら、せっかく花が咲いているのを荒らす悪人、みたいに見られてしまいそうです。この花はそうやって分布を広げてきたのかもしれませんね。「可愛い花には毒がある」というところでしょうか、まさに恐るべしです。

9/13 プチ史跡2(11) 秋葉原駅のミルクスタンド

 残暑が厳しいですね。

 今日は久しぶりに都内に出張だったので、秋葉原駅のミルクスタンドに寄ってきました。

 京浜東北線のホームから総武線のホームに上がったところにあるパンや牛乳を売っている売店です。千葉方面行のホームの側は「ミルクスタンド『酪』」という店名ですが、新宿方面はストレートに「ミルクスタンド」です。

 

なぜ、ここに寄ったのかというと、この店は昔懐かしい菓子パンの品ぞろえが素晴らしいからです。

 

 このスタンドには普通のあんパンや小倉あんパンだけでなく、白あんパン、うぐいすパン、ジャムパン、クリームパンなどが勢ぞろいしています。最近のコンビニでは、「〇〇香る××パン」のような自社ブランドのパンばかり売っていて、上の写真のようなシンプルな菓子パンはほとんど売っていません。私は妙にひねったパンではなく、上のようなシンプルなパンが食べたいので、秋葉原駅に行った際は、必ずここに寄るようにしています。

 また「ミルクスタンド」の名にふさわしく、ここではミルク系飲料も何十種類も売っています。しかもそのほとんどがビン入りです。たとえば「コーヒー牛乳」と注文すると、店員さんが手早く牛乳ビンのふた(厚紙製)を開けて渡してくれます。このレトロ感がたまらない、ということで、ネット上にもこのミルクスタンドの愛好家の方はたくさんいるようです。

 このミルクスタンドはネット上の記事によれば昭和25年(1950年)の開業で70年以上の歴史を誇ります。戦後の復興期から高度経済成長期を支えたサラリーマンたちも、ここで慌ただしく栄養補給をしていたわけで、もはや史跡、産業遺産と言って過言ではないと思います。

 

 秋葉原もこの20年くらいでつくばエクスプレスの開通や駅周辺の再開発などがあり、ずいぶん様変わりしましたが、駅内の京浜東北線から総武線の高架に上る部分などは、おそらく昭和初期に作られたままでしょう。無骨なリベットと優雅な曲線が同居した鉄骨がいい感じです。戦前の秋葉原駅には、当時珍しかったエスカレーターや50人も乗れるエレベーターがあったそうです。私は鉄道そのものにそんなに趣味はないですが、東京都内のJRや地下鉄の駅舎にはところどころ戦前の名残を感じさせる部分があって、好きですね。

 

 

9/7  土曜日ですが… & AIってすごい!

 今日は土曜日ですが、学校説明会のため学校に来ています。

 本校は三部制の定時制、単位制総合学科と属性を盛りすぎているので、本校に興味関心のある方は、ぜひ一回本校に足を運んでいただくとよいと思います。

 今年度はあと2回の説明会(12月14日、1月18日)、体験入学会(10月19日)、学校公開(11月12・13・15)を予定しています。申し込みの告知はこのWEBサイトで行いますので、チェックをお願いします。

 さて、今日も通勤途中に見かけた花シリーズ(いつの間にシリーズになったのでしょう?)です。

 

 細かいところまでよく見ていただきたいので、写真をいつもより大きめにしています。細かい雄蕊、雌蕊までくっきりです。前回も書いたのですが、ちゃちなスマホのレンズでよくここまで撮れるものです。少し青っぽい感じですが、私はこういう寒色系の色合いが好きなので良しとします。

 さて、この花ですが、「ハナトラノオ」という北米原産の植物です。シソ科ということですが、確かに花の形も付き方もシソによく似ていて、シソの花を巨大化したようです。

 私は花や植物にはそんなに詳しくないので、この花の名前も知らなかったのですが、ふと思いついて、最近、Windowsの標準ブラウザーEdgeに搭載されたCopilot(この辺りの名称はすべてマイクロソフトの商標)というAIで調べてみることにしました。Copilotの質問欄に花の写真をペーストして、「この花の名前は何ですか」という質問を打ち込み、待つこと数秒、見事に手短なレポートにまとめられた答えが返ってきました。

 学校現場でAIをどのように取り扱うかという議論も行われていますが、これだけ便利なものの使用を禁じて、調べ物は図書館でやれ、というのは無理でしょう。それはさながら、マッチやライターがあるのに、「木の棒とわらで火を起こせ」と言っているようなものです。

 AIの力をうまく借りて、人の力を拡大していくような方策を考えなければと思います。

 

8/29 もうすぐ新学期 & 初秋の草花

 早いものでもうすぐ2学期です。

 私が中・高生だったころは課題や宿題をため込んでしまうタイプだったので、8月30日前後はそれらを片付けるのに追われ「火祭り」状態だったのを思い出します。また、現在と違いインターネットやSNSのない時代だったので、夏休み中だとほぼ1か月も会っていない友達などもいて、夏休みの終わりころは「休みが終わるのが残念」という気持ちと「早く学校が始まらないかな」という気持ちが入り混じって、なかなか微妙な気分でした。

 生徒の皆さんの中には、なんとなく憂鬱とか、学校へ行くのが億劫だとかの人もいると思います。しかし友達と実際(リアル)で顔を合わせることには、ネットにはない良さがあります。微妙な表情や体温、呼吸など伝わってくる情報量が桁違いで、仲良くするにしろケンカするにしろ、分かり合える深さが違います。

 ちょっと週末から週明けにかけて台風の様子が心配ですが、みんなが元気に登校してきてくれるといいなと思います。

 さて、もうすぐ2学期というところで季節は晩夏から初秋へ移り変わろうとしています。草花も夏のものと秋のものが入り混じった状態です。

 上の写真4枚は、通勤途中に見かける野草の写真ですが、左上のムラサキツユクサと右下のオシロイバナはいかにも夏の花という感じですね。右上のキバナコスモスは晩夏~初秋の花という感じです。昔はあまり見なかった花ですが最近は白やピンクのコスモスよりも多く見かけるようになりました。左下の花はなんという花かよく知らない(マツヨイグサの仲間?)のですが、最近よく見かけます。鮮やかな黄色でいい感じです。

 上の4枚はすべて私の安物スマホで撮った写真です。ピントが後ろに抜けてしまう(上の写真で言えば地面や背後の葉っぱにピントがずれる)ことが多いのが欠点ですが、けっこうすっきりした写真がとれます。これではカメラ専用機が売れないのも道理です。最近のスマホ技術恐るべしです。

8/14 プチ史跡2(10) よくある二宮尊徳像

 お盆真っ最中です。バスはお盆ダイヤだし「サマーリフレッシュウィーク」とやらで校内も人の気配がほとんどありません。というわけ学校の話題もないので、今回はタイトル通りのプチ史跡でいきます。

 前回に引き続き、お題は「二宮尊徳」です。

 

 写真は、深谷の藤澤小学校の校庭で見かけた二宮尊徳(金次郎)像です。歴史の古い小学校などではよく見かけるもので、特に変哲はありませんが、これはなかなか年季が入っています。像本体はコンクリート製なのか、御影石の台座より風化が進んでいます。前回紹介した報徳二宮神社の像とは、本の持ち方や踏み出している足などが異なるので、別の原型によるものと思われます。

 台座の裏側に「寄贈昭和〇〇」のように年紀が刻んであるのですが、ちょっとよく読めません。ただ台座正面に「二宮尊徳先生八十年祭記念」と書いてあるので、おそらく没後80年を記念して各地で式典が行われた昭和10(1935年)年のものでしょう。

 写真では下が切れてしまっていますが、台座の下部に二宮尊徳の教えをまとめた「報徳訓」のプレートも残っています。ちょっと長くなりますが、以下に全文掲載してみます。

父母の根源は天地の令命にあり
身体の根源は父母の生育にあり
子孫の相続は夫婦の丹精にあり

父母の富貴は祖先の勤功にあり
我身の富貴は父母の積善にあり
子孫の富貴は自己の勤労にあり

身命の長養は衣食住の三にあり
衣食住の三は田畑山林にあり
田畑山林は人民の勤耕にあり

今年の衣食は昨年の産業にあり
来年の衣食は今年の艱難にあり
年々歳々報徳を忘するべからず

 ざっくりまとめると「先祖や先人の努力のおかげで、今日の我々の生活がある。我々はそれを感謝し、さらに次世代につなげていかなくてはならない」ということです。今でいうSDGSみたいなものですね。

 二宮尊徳は個人としての生き方は自己実現の見本のようですし、思想もすごく合理的で現代的です。ところが、今から数十年前には全国で金次郎像の撤去が相次ぎました。その理由は「戦前の道徳教育の象徴だから怪しからん」とか「立身出世を目指す生き方が受験競争をあおり、子供たちの人間性を損なう」とかだったようですが、実に物事の本質を見ない愚論だったと思います。ちょっと受験勉強をしたくらいで損なわれてしまうようなら、元々たいした人間性ではないですし、自分がなりたいものになるため努力することのどこがいけないのでしょうか。

 しかし、現代においても、以前の「金次郎像批判」のように、本質を見ず、論理的な思考を伴わず、どこかからの受け売りの紋切型(ステロタイプ)な言説を臆面もなく語る人を、少なからず見かけます。明治の思想家中江兆民は、日本人のことを「哲学のない国民」であると嘆きましたが、その通りだと思います。

 

8/9 プチ史跡2(10)小田原城

 今回も前回に続き「プチ」とは言い難いメジャーな史跡です。まずは花の写真から…。

  

 7月末に行った小田原城のお堀のハスの花です。見事な大輪のハスでこのつぼみもハンドボールくらいの大きさがあり、とてもきれいでした。

 小田原城には子供のころから何回か行ったことがあります。以前は復元されたコンクリート造りの天守閣だけしかなくて安っぽい感じだったのですが、近年、馬出門や銅門などが復元されすごく見ごたえのある史跡になりました。下の写真はお堀の外側から復元された馬出門を見たところです。敵の軍勢になったつもりでこの橋からお城の中に進むと、門の内側で四方八方から迎撃される構造になっていて、軍事施設としてのお城の構造がよく感じられます。

 小田原城見学というと、駅からまっすぐ復元天守閣に通じる近道がありそちらを通ってしまいがちなのですが、小田原城の魅力を感じるなら、少し遠回りですが、この馬出郭から二の丸、本丸と上がっていくコースがおすすめです。

 また時間に余裕があれば城内にある報徳二宮神社にもお参りしたいところです。この神社は勤勉と苦学力行の代名詞、二宮尊徳(金次郎)を祀った神社です。

 二宮金次郎は薪を背負って本を読んでいる姿は有名でも、何をした人なのか? はあまり知られていないのではないでしょうか。金次郎は小田原近郊の農家に生まれましたが、少年の時に父母を亡くします。彼は勤勉さと工夫で借金と貧困に苦しむ実家を立て直します。その見事な手腕が有名となり、小田原藩内の武家の経営コンサルタントとして活躍します。これらの仕事にも見事な業績をあげ、様々な藩や幕府の仕事を任されるようになっていきます。

 江戸時代の後半は乱開発や相次ぐ天災のため農地が荒れ、都会への人口流出も相まって、各地の農村が荒廃していましたが、二宮金次郎は、単なる倹約や勤勉だけでなく、経営資金の融資や相互扶助組織の設立など合理性に裏付けられた経営理論(報徳仕法)を用いて、農村の再建に活躍しました。

 写真の二宮金次郎像は、報徳二宮神社境内にあるものですが、昭和3年に神戸の実業家中村直吉が慶寺丹長に作らせ全国の小学校に配布したものの内、唯一現存するものだそうです。この中村直吉による金次郎像の寄贈から全国の小学校で金次郎像を建てるのがブームとなったとする説もあるので、この像はかなり貴重なものなのでしょう。

 さて、この日はなぜ小田原ヘ行ったのかと言いますと、メインはお城見物ではなく、定時制通信制体育大会のバドミントン競技の応援でした。日程の都合でバドミントンしか応援に行けませんでしたが、今年の定通大会では本校からは柔道、剣道、バレーボール、バドミントンと4競技も全国大会へ進みました。大会の様子や結果は各部のページに譲りますが、多部制で部活動の練習時間も取りにくい中で、みんな本当によく頑張っています。次の機会には、もっと他の種目の応援にも行きたいものです。

8/5 猛暑の中で

  昨日、自転車で自宅近くの公園を走っていたら、百日紅(サルスベリ)の花を見つけました。強い日差しの下、ぼってり重たげに咲き誇る様子は、いかにも真夏の花といった感じです。

 それを見ていて思い出したのが、昔、井上靖の「孔子」や白川静の「孔子伝」で読んだか、あるいは高校の漢文の授業で習ったか、論語子罕篇の「唐棣之華、偏其反而。豈不爾思。室是遠而。子曰、未之思也夫。夫何遠之有。」という一節です。

  超訳すれば、

 ある日、孔子先生が街で「唐棣の花がひらひら舞っている。君のことを愛しているんだけど、君の家はあまりに遠すぎるのさ」と歌っているのを聞いた。孔子先生は「それはまだ愛し方が足りないのだ。本当に好きなら遠くたって関係ないだろう」と言った。

 という感じです。街で聞いた、というのは原文にはないので、昔、私が読んだか聞いたかしたお話で脚色されているようですが、ちょっとチャラい感じで歌を歌っている若者に「お前らの恋愛は気合が足りん」と喝を入れる孔子先生、いいお話ですね。

 孔子は聖人君子の道を説く儒学の祖ですが、この話などを見ると孔子の説く道は、堅苦しいものではなく人間の柔らかな気持ちを大切にしたものだったことがわかります。また孔子は自分のことを「鄙事に多能(つまらないことをよく知っている)」と謙遜していましたが、若いころは恋愛でも頑張っていたのかもしれません。

 ところでこの一節にでてくる「唐棣之華」を、私は長い間サルスベリだと思っていました。だから上の一節の場面も、夏の強烈な日差しに白茶けた街角、そこに涼しい影を落とす大樹があって、その下で若者が楽器を弾きながら歌っている…みたいなイメージをしていました。

 ところが今回この記事を書くために調べてみたら、ネット上に「唐棣之華」をサルスベリとしているものは見当たらず、ほとんどの記事がスモモやニワザクラとしていました。だとすると季節感もだいぶ変わってしまいます。どこで勘違いをしたのでしょうか。「唐棣色」というのは、オレンジ色やピンク色のようですから、色的にはあっているのですが…。

 毎日暑さが続きますが、夏至のころと比べると、朝夕、日がだいぶ短くなってきました。まだ黄色い胴体をしていますが、赤とんぼも山から降りてきました。明後日は立秋です。もう一息、健康に気を付けて夏を乗り切りましょう。

 

 

7/31 プチ史跡2 (9)ホフマン輪窯

 今日も暑いですね。毎年、「暑い、暑い」言ってきましたが、今年の「午前中猛暑、午後夕立、雨が降っても蒸し暑さが増すだけ」という様子を見ると、気候変動の「危機」ではなくて、もう変動しちゃったという感じです。

 その猛暑を押して、先週土曜日、全国歴史研究大会の巡検に行ってきました。鉄道博物館やら深谷の渋沢栄一関係の史跡やらをめぐりましたが、一番の目玉は旧日本煉瓦製造株式会社「ホフマン輪窯6号窯」です。

 全体は楕円形をしていてレンガで作った巨大な落花生の殻のような感じです。きれいに積まれたアーチ状の入り口から中に入ります。 

 

 

 内部に入ると、分厚いレンガの壁が太陽の熱を遮るおかげかちょっと涼しい感じです。手前から奥の方へところどころ側面に出入口が開いたトンネルが見えます。このトンネルは楕円形にぐるっと一周しています。

 レンガ造りでは、粘土をこねて作ったレンガを積む~封をして点火する~様子を見ながら燃料を投入する~焼きあがったレンガを冷ますという作業が必要ですが、「輪窯」では楕円形の巨大な窯を細かく区切り、区画ごとに作業のタイミングをずらして、ぐるぐる回るように切れ目なくレンガを作り続けることができるというわけです。

 明治時代に西欧化のため急増したレンガ需要にこたえるべく、渋沢栄一らが中心となって日本煉瓦製造株式会社が設立され、明治22年にこのホフマン輪窯が建造されました。この場所が選ばれたのは、深谷は古くから良質の粘土が採れ瓦生産が盛んだったこと、近くを流れる利根川や江戸川を利用した水運が利用できることが理由だったそうです。

 この工場で製造されたレンガは、東京駅や碓氷峠の眼鏡橋、迎賓館などにも使われたそうで、まさに日本の近代化を支えた産業遺跡です。

 そうした歴史的な価値もさることながら、美しい曲線、曲面で構成された巨大なレンガ窯は見ごたえたっぷりで、工場好きや建築好きの人を満足させることは間違いありません。

 ホフマン輪窯の外にも、この旧日本煉瓦製造跡には、明治時代に建てられた事務所や変電室も残っています。明治時代の建物はこういった実用的なものでも、端々に優雅な意匠が施されていて、見ていて飽きません。

 

今回は久しぶりに「プチ」とは言い難いまともな史跡でした。

 

 

7/19 学期末モード(2)終業式ほか

 朝から猛暑ですが、皆さまはお元気でしょうか。

 今日は第一学期の終業式でした。終業式では「三国志」の呂蒙の「士別れて三日なれば即ち更に刮目して相待すべし」の故事(*)を紹介し、夏休みには何か目標を決めて頑張ろう、という話をしました。

 昼休みには戸田かけはし高等特別支援学校の皆さんが、実習を兼ねて野菜の販売に来てくれました。

 戸田かけはしには小さいながらも本格的な水耕栽培設備や渡り廊下の屋上を利用したミニ農園などがあります。取れたてのレタス、枝豆、ジャガイモが格安とあって、あっという間に完売してしまいました。同じ敷地にある兄弟校ですから、これからも一緒に取り組める教育活動を増やしていきたいと思います。

(*)三国時代、呉の国の武将、呂蒙は勇敢だが無学な男だった。ある日、呂蒙は、主君の孫権から学問の大切さを諭されて一念発起し、学問にはげみ、文武とも一流の人物に成長した。その様子を見て呉の重臣の魯粛が言ったのが上の「士別れて三日なれば即ち更に刮目して相待すべし(人と三日も会わなかったなら、どのように成長しているかわからないから次に会うときには目をよくこすってしっかりと見なければならない、という意味)」というセリフ。